チャラ男大学生とプラトニックな不倫②

晶子はアルバイトで知り合った大学生の千葉くんから何度もランチに誘われていたが、千葉くんは生理的に無理な人だった。けれど、人間関係なんていつどうなるかわからない。晶子は少しづつ千葉くんに惹かれ始め最後は不倫関係になってしまった。
息子の入園式の次の日、私の初出勤。少し緊張もする半面、数年ぶりの仕事なので楽しみでもある。
面接をしてもらった店長にアルバイトのルールなどを教えてもらった。
面接のときにコンビニのアルバイトの経験があることを伝えてあったので「多分、以前勤めていた頃とそんなに変わらないから、頑張ってね。」と言ってもらった。
でも、それでも新人なので教育係のスタッフは付けてもらうことになって、「それじゃあ、こっちの人は晶子さんの教育の千葉くんだから、わからないことがあったら彼に聞いてね。」と言い、千葉くんを紹介してもらった。
「こんにちは、千葉と言います。」と軽くあいさつをされたけれど、彼の第一印象はチャラ男だった。茶髪だし正直苦手なタイプだけれど仕事だけの付き合いと割り切って「今日からお世話になる晶子です。よろしくお願いします。」と彼にあいさつをした。
この見た目チャラ男の千葉くんが私の不倫相手になるなんてこのときは全く想像していなかった。
千葉くんに仕事を最初から教えてもらってるけれど、私が大学生のときに勤めていたときとは商品の数も増えている。多様化してると言った方が正解かもしれない。
でも、レジでお客様から頂戴したお金は以前は自分で数えてたけれど、今はレジの機械に入れれば機械が数えてくれるから楽だし間違いもないから便利だ。
うちのコンビニは街中に近いのに駐車場がある。街中周辺のコンビニで駐車場があるのはそんなに多くない。そのため、朝の出勤時やお昼頃は1番忙しい時間帯だ。アルバイトの出勤時間や勤務時間もバラバラでシフトを組むのは大変なんだと思う。
私の教育係の千葉くんは話を聞く限り、私の通っていた大学と同じ大学に通っている現在2年生。
アルバイトでは先輩だけれど、私の一回り年下の大学の後輩くんになる。それを知ったのか千葉くんは馴れ馴れしく私に話かけるようになってきた。
それどころか、私のことを「晶ちゃん」と呼ぶようになった。店長や他のスタッフがいるときは「晶子さん」と呼ぶのに。
チャラ男だし、ちゃん付けで呼んでくるし、アルバイトの関係がなければ絶対に避けたい人。それに「今度、お茶しない?」とかナンパみたいなことしてくるし本当に勘弁してほしい。私が既婚者と知ってるはずなのに。
若い男の子にナンパされたことはないけれど、もし30歳超えたおばさんがナンパされたら少しは嬉しく思うのかもしれない。でも、この千葉くんにはナンパされてもそんなこと全く思わない。なんというか生理的に受け付けない。