恋に落ちたのは卒業式の1日前①

私は高校生の時に好きになった男の子に告白出来なくて後悔している恋があります。みなさんには後悔している恋はあります?
今でもたまに思い出す。GReeeeNの遥か。彼との思い出の曲で、この曲を聞けば彼のあの日の笑顔を思いします。
こんにちは。私の名前はのん。年齢は20代後半です。
人間は行動して失敗するより行動しなかったほうが後悔するそうです。
私は行動しないで後悔してしまった人です。
図書館の前で2人きりで2時間も楽しく話せたのに・・・。これ以上にない絶好のタイミングだったのに・・・。
これは私の忘れられない恋の思い出になります。
是非最後まで読んでください。
あれは高校3年生の頃。ちょうど10年程前になり、桜が満開の時期だったことを今でも明確に覚えています。
社会人になってから改善はしたものの当時の私は引っ込み思案な性格で異性に対する免疫がないような女子でした。なんというか、いざ男子と話すとなると何を話せばいいかわからないと言うか。
でも、そんな私でも唯一緊張しないで話が出来る男子がいました。
その男子は江崎くん。
江崎くんは小学生から高校生まで同じ学校でした。
小学校、中学校と何度か同じクラスになっており高校3年生でも同じクラスになった。ただ私の中では異性の友達っていう感覚でした。
ところがその江崎くんに卒業式の1日前に私が恋をしてしまう出来事がありました。
卒業式の前日。
高校はこれと言って特別な思い出があったわけではないけれどそれなりに楽しかった高校生活。それが明日で卒業。その後、私は地元の中堅の理系の公立大学へ進学する。志望動機は家から通えること。あとはリケジョに憧れたからです。
この日は午前中で終わり。もちろん授業ではなく事務連絡のようなものだ。担任の先生、使い慣れた机や椅子。見慣れた黒板。全てがいつもと同じだけれど、これも明日が最後と考えるといろんな感情が込み上げてくる。同じ景色なのに全く違う景色に見える。
学校を後にして帰り道を歩いていると後ろから男子2人分の話声と自転車の音と男子生徒の話声が聞こえてきたので端っこによけた。自転車が私を追い越すときに自転車のほうをチラっと見ると江崎くんと同じクラスの男子で自転車に2人乗りをしており江崎くんが自転車の後ろに乗っていた。
江崎くんたちが自転車で通りすぎると後ろに乗っていた江崎くんが振り返りニコッと笑って私に手を振っていた。「のん、じゃーな!気を付けて帰れよ!」と必要以上に大きい声で言われた。
けれど桜の花びらがひらひらと落ちながらのその笑顔がすごくかっこよくてそれまでは異性の友達と思っていたのが1人の異性として江崎くんを見るきっかけとなった。
1人の異性として意識してないのに突然不意打ちのように笑顔を向けられ私は江崎くんが好きになってしまった。
けれど、明日は卒業式。今まで何一つアプローチをしたことはない。明日までアプローチをしなければ会う機会はなくなってしまう。