利用者のお孫さんと不倫してる話㉑

☆彡話の内容☆彡
私はどこにでもいそうな普通の主婦です。始めて付き合った男性が現在の夫です。そんな私ですが、ヘルパーの仕事をしており、そこで知り合った利用者のおばあちゃんのお孫さんと不倫をしてしまったお話になります。
本沢さんからの言葉だった。
もっと本沢さんと一緒にいたい。直感的に思ったことだ。
だから「はい、ぜひ。」
と短く答えた。
「あ、本沢さんは1人暮らしですか?」
ふとした疑問が思い浮かんだ。
「そうです。この前会ったスーパーの近くのマンションです。」
1人暮らしの男性の家に行くことは初めてのことだった。夫は結婚するまで実家に住んでいた。
「それじゃあ、おじゃましますね。」
私たちはお店を出て、A町のショッピングモールへ私の車を取りに行った。そこで本沢さんの住所を教えてもらいナビで向かった。
マンションは5階建で本沢さんは1階に住んでおり、駐車場はマンションの裏側に来客用の駐車場があるから私はそこへ自分の車を停め101号室が本沢さんの部屋と教えてもらったのでそこへ向かいドアの前のインターホンを鳴らすとすぐに本沢さんが出てきて
「どうぞ、入ってください。」と言い私は「おじゃまします。」と言い部屋に入った。
部屋はワンルームの作りで中は最低限の家具しか置いておらずシンプルな部屋だった。
「どうぞそこに座ってください。」
3人は座れそうなソファに座り、本沢さんは冷蔵庫からプリンを持ってきてくれた。
「コーヒー入れるのでちょっと待ってくださいね。」
本沢さんはインスタントのコーヒーも用意してくれた。その間に部屋の中を見ると本棚に大学受験の参考書とか赤本が沢山あった。
「自分が完璧に理解してないと、人に教えるなんてできませんからね。」
と本棚を見ていた私を見てそう言った。同時にコーヒーも持ってきてソファの前のテーブルの上に置き本沢さんのすぐ右隣に座った。ソファに2人並んで座っている形だ。
さっきのお店よりの距離が近くて緊張した。
「勉強が好きで、その延長線で塾の先生になったんですよ。」
「勉強が好きってすごいですね。私なんて全然ですよ。」
「それ以外には好きってものがなかっただけですよ。」
本沢さんはお店の時とは違って話すことのほうが多かった。今度は私が聞く番と思い本沢さんの話を聞いた。
でも、それでも楽しかった。本沢さんのことをもっと知りたいからいろんな話を聞きたかった。プリンも食べ、コーヒーも飲み終わった頃、
「ぼくは、そんな感じの人です。」
と本沢さんは言った。
「すごく、素敵だと思います。私とは大違い。」
そう返すと、
「あの、ジャムさんが良かったら付き合ってくれませんか。」