利用者のお孫さんと不倫してる話⑱

☆彡話の内容☆彡
私はどこにでもいそうな普通の主婦です。始めて付き合った男性が現在の夫です。そんな私ですが、ヘルパーの仕事をしており、そこで知り合った利用者のおばあちゃんのお孫さんと不倫をしてしまったお話になります。
そんなこんなで1日が終わり、私の心に中以外はいつも通りの今日だった。翌朝になり家族を送り出した後に私から本沢さんにラインをした。
「こんにちは。金曜日楽しみにしてます。」
と一言だけ。なんだか、ここ数日で気持ちが若返ったような気がする。恋をするときれいになると言うが本当かもしれない。普段の私ならわざわざそんなラインを送らない。
「ぼくも楽しみにしてます。郊外のランチのお店予約したので楽しみにしてて下さい。」とすぐに返信がきた。
その直後に予約したお店のURLも送られてきて、タップしてそのお店のホームページを見ると高台にある小さいお店で、ここなら見つからないと直感的に思った。
「待ち合わせは、A町のショッピングモールの駐車場に11時で大丈夫ですか?お店の駐車場が少ないので、乗り合わせで行きましょう。」と続けてラインが来た。
私は了解スタンプを送り、続けてありがとうスタンプを送りすぐに既読が付いてよろしくのスタンプが本沢さんから送られてきて私は新鮮さと嬉しさを感じた。
この日もその次の日も考えることは本沢さんのことだった。内心はすごく笑顔だけど周りに変に思われないように、職場でも家庭でもいつも通りの自分を演じた。
木曜日の夜になり、ベットに入ったけれどなんだか緊張してなかなか寝付けない。明日既婚者の私は夫以外の男性と2人で食事に行く。
不倫と疑われてもおかしくない。でも、自分では抑えきれなくなってしまった。それに友子や友子の友達も家庭の外に男性を作っているから表に出ていないだけで案外みんなしてるのかもしれない。
無理やり自分の行動を正当化していると少しずつ意識が遠くなり睡眠に入っていた。
金曜日の朝。
12月にしては気温も高く快晴だった。娘は今日行けば明日から冬休みになるけれど帰りは私の実家へ行く。息子も母親が9時頃に迎えにくる予定。夫はいつも通りの金曜日の出勤。
そういえば、高校もほとんどの学校は明日から冬休みだから本沢さんは明日から忙しくなるんだ。そんなことを考えながら家族と朝食を取っていた。その後、家族のみんなは「行ってきまーす」と言い家を出て行った。
片づけも終え10時頃になったので私もそろそろ準備を始めた。
今日は先日ネットで購入した洋服を着て本沢さんに会いに行く。
A町のショッピングモールは家から離れてるため年に数回しか行かないし、建物も大きくて駐車場も広いので知り合いに会う可能性は低い。過去一度も会ったこともないし。不倫の待ち合わせにはぴったりな場所だ。
車に乗りエンジンをかける。いつもの行動だけれど今日は緊張する。運転も慎重にしなければと自分に言い聞かせて車を走らせる。
1時間くらい運転したような気分だったけれど、実際は20分くらいしか運転しておらず、待ち合わせの11時より15分くらい早く着いた。
「私ってば、緊張しすぎだよ。」と私は緊張してる自分に言った。