利用者のお孫さんと不倫してる話⑰

☆彡話の内容☆彡
私はどこにでもいそうな普通の主婦です。始めて付き合った男性が現在の夫です。そんな私ですが、ヘルパーの仕事をしており、そこで知り合った利用者のおばあちゃんのお孫さんと不倫をしてしまったお話になります。
突然のお誘いだった。もちろん迷惑じゃないし、嫌でもない。今までは心のどこかで不倫になるのではと思ってたけれどこのときの私はそれ以上に夫と価値観が違うからそれを誰かに話したい気持ちが大きかったので
「迷惑なんてことはありませんよ。ランチしましょう。」
と返信をしただけでなく、OK!のスタンプもその後に付け足した。もちろん、このことは口が裂けても誰にも言えない。
「それじゃあ、ジャムさんも予定があって忙しいと思いますので都合の良い日があれば言ってください。ちなみにぼくは今週の金曜日なら大丈夫ですが都合が合えばいいですね。」
と本沢さんからラインが来た。
金曜日?仕事のシフトを確認すると金曜日は休みになっていた。なんだか急にドキドキしてきた。
私は夫以外と付き合ったことはないけれど、高校の時に夫以外の男性とデートくらいの経験はあり、付き合うことはなかったけれどデートの前日はすごくドキドキしていた。今回もそのときと同じような気持ちになった。
「私、金曜日休みなのでその日であれば大丈夫です。」と返信をした。
「了解です!それでは、お店決めておきますね。何か好みはありますか?あと、なるべく人目に付かないようなようなところの方が良いですよね?」
現実的なことだった。私のしていることは決してよくないことだとは思ってる。
「本沢さんの好みで大丈夫ですよ。あとはなるべく人目に付かないところでお願いします。」でも、家族に悪いという気持ちは抑えきれなかった。
それからは時間が経つのがすごく長く感じたし家の中をウロウロしたり必要以上に時計を見たりと落ち着かなかった。スマホでも既婚者不倫とか、そんな感じのキーワードを検索した。でも、私の本沢さんに会う気持ちは変わらなかった。
夕方になり子供達が、夜になり夫が帰ってきていつも通りの家族の光景になった。夜になりベットに入って今日ほど1日が長かったと思う日はなかった。
翌朝もいつも通りの朝。
今日から3日間は昼から夜にかけての勤務になり帰ってくるのが夜の9時頃になるため朝の内に3日分の夕食を作り置きしておく。
お昼近くになり職場へ向かう途中で先日、本沢さんと偶然会ったスーパーの前を通ったときに考えたことはもちろん本沢さんのこと。
金曜日になれば、2人きりで会える。そんなことを考えていると胸が高鳴るのがはっきりわかる。職場へ到着して勤務開始しても、考えてしまうのは金曜日のこと。もちろん仕事にも集中、集中。