単身赴任の既婚者男性①

みなさんの周りには既婚者だけれど他の地域から単身赴任で来ている男性はおりますか?
その人が素敵な男性だとしたら心の奥底でちょっとくらい手を出してもバレないかな。なんて考えたことはありませんか。
こんにちは。
私はふうこと言います。年齢は40歳になりましたが今も独身です。
今となっては過去形になりましたが数年前まで私は会社の同僚と不倫関係にありました。
彼の名前は鶴見さん。
私と同い年で私の勤めている会社の地方の営業所から不倫関係になる1年程前に私のいる営業所に転勤で来ました。
私たちの勤めている会社は医療器具などを病院に販売する会社です。
鶴見さんは営業担当で私は事務員。だけれど営業の人とは仕事上話すことも沢山あり鶴見さんもその1人だ。
鶴見さんは特別イケメンというわけではないけれど私に仕事を頼んでくるとき「いつも、ありがとうね」と私のことを優しく労うように毎回お礼をしてくれるから私は鶴見さんに対して安心感を持っていました。
私が20代後半から30代前半まで周りの友人が次々と結婚して、私が35歳のときに私の友人の最後の1人が結婚して私の周りには独身者はいなくなり同い年くらいの男性でこの人良いなと思う男性はみんな既婚者。取り残された感じで急激に寂しくなった。
そんなときに鶴見さんにいつも通りに仕事のことで優しく言葉をかけられたら
普通の女性なら「もしこの人と結婚出来たら」って想像してもおかしくないと思います。
でも、鶴見さんは既婚者。どうすることも出来ない。
うちの会社では営業担当の社員のほとんどは会社の外にいるから昼休憩も外で済ませる人がほとんど。
事務員は仕事で社外に出ることはほとんどないのでお弁当を持参するか近くのお店でランチするかだ。私は節約のため毎日お弁当を持参している。
そんなあるとき仕事の昼休憩のときに鶴見さんが珍しく社内にいて片手にはコンビニ弁当が入ったビニール袋を持っている。
「鶴見さん、今日は珍しく社内でランチなんだ。一緒しても大丈夫?」
「大丈夫だよ。午後からは近くの病院に営業に行くからね。外だとどこでも混んでて社内の方が落ち着くんだよね。ふうこちゃんはいつもお弁当持参なの?」
「独身で時間もあるし節約もしたいからね。」
「そっかあ。」
なんてこともない同僚との会話だけど30代半ばの私にとっては「独身」という言葉は自分で口にしても心に刺さる言葉。口にする度、耳にする度に寂しさが募ってくる。