旦那とレスで寂しくて婚外恋愛してます⑦

「みかさん、あの・・・。この後おれとホテルに行きませんか?いやだったらすいません。」
まさかの急展開だけれど先輩から聞いてことは本当だった。私もそのつもりだったから
「いいわよ。行きましょう。」
と加藤くんの目を見て微笑むように返事をした。加藤くんはもちろん喜んでくれた。主人には申し訳ないと思いながらも10歳年下から誘われるなんて私の女の期限はまだまだなんだと確信することができた。
そんなこんなで私は予定通りに加藤くんとホテルへ来た。ホテルは滞在していたカフェから徒歩圏内になるホテルだった。
もしかしたら加藤くんは初めからホテルに行く目的であのカフェで会う約束をしたのでは?どちらにしても私とすればちょうど良かった。
そしてそのまま加藤くんと関係を持った。子供が産まれてからレスだったので10年ぶりだ。行為自体をしたいわけではなくそれをすることによって女性である実感を感じることが出来るから行為をするのだ。
前回も語ったけれど、女性には心の中に淋しいという名前の穴があり子育てで忙しいときは子育てという名前の蓋が穴を塞いでくれた。
けれど子育てが一段落して穴の蓋が取れるとその穴を埋めないと苦しくなるのだ。穴を埋めるには異性でなくてはならない。その異性は自分のご主人という女性もいるけれど、私は自分の旦那ではない。
加藤くんとはそれからも定期的に会うようにしてる。会う度に自分の女性としての価値を確認できるからだ。
今日はパートの日。休憩中に先輩が話しかけてきた。
「みかちゃん、最近肌がきれいになったんじゃない?」
自分でもそう思っていたが他人から言われたのは初めてだ。
「やっぱりそう思います?化粧水も染み込みやすいし調子いいんですよね!」
「やっぱり男かなぁ~」
先輩はからかうように言った。けれど、先輩の言ってることは事実なのだ。
「だって10歳年下ですよ!そりゃ、若返りますよ。」
自信満々に答えた。
「そうよね。女性にとっての1番のアンチエイジングの方法は男よね。私はそう思ってるよ。男がいるからきれいになろうと遺伝子が働くのよ。それで肌がきれいになるの。」
「それ本当ですか?」
「私的にはね。科学的には知らないけど。」
そういえば先輩も実年齢より若く見える。2人の男性と関係を持っているからさっき先輩が言ってたアンチエイジングももしかしたら本当かも。私がハッキリと言えることは加藤くんと関係を持ってから楽しくなったことだ。淋しいという名前の穴が埋まっているのだ。