女子大生の私が恋したのは既婚者の店長④

バイト中の休憩のときだったけれど気付けば店内は少し混んできたので私はホールへ出ていつも以上に張り切って仕事をした。他の従業員からも「れいちゃん、今日頑張ってるね」と言われるくらいだった。
そりゃあ、好きな人に抱きつけばテンション上がりますから。店長の奥さんには悪いと思ったけれど私は既婚者を好きになったのではなく好きになった人が既婚者だった。私はこれからもバイトが楽しみになった。
それからはメールのやり取りが多くなり、バイト先では忙しくないときはみんなに見つからないように抱きついたりと、2人がシフトに入ってない日には飲みに行ったりと私的には彼氏が出来たような気分でした。
そんな関係が続いき6月に入り、私は店長から今度は自宅に宅飲みに来ないかと誘われました。
私は店長に妊娠中の奥さんがいることを忘れてるわけではないけれどどうしても好きな人の家に行きたいという気持ちが、申し訳ないという気持ちより勝っていたので行きますと返事をした。
2人で宅飲みってことはやっぱり男女の関係になるんだろうなと、予想はしていましたし、私もそれを望んでいました。もちろん不倫と理解した上で。
そして宅飲みの日。
店長の家は私の通ってる大学のすぐ近くでアクセスに便利だったので大学終わりに店長の自宅へ行く予定。私は実家なので、両親には大学の友達の家に泊まってくると言ってます。
次の日は講義の予定を入れてないので朝帰りして夕方からバイトに入る。私なりに完璧な予定を立てた。
大学の講義が夕方頃に終わり私はその足で駅の近くのコンビニへ向かった。店長の自宅の場所が分からないので、そのコンビニで待ち合わせをする約束をしていた。店長は私が到着するより先にコンビニの前で待っており「お待たせしました。」と言うと「大丈夫だよ。」と答えそのままコンビニで買い物を済ませた。
店長は賃貸マンションに住んでおりそのコンビニから歩いて3分くらいのところにあった。6階立てで50世帯くらいは住めるマンションだ。築は多分新しい。
店長は近所の目もあるかもしれないから私に1分くらい経ったら来てと伝え、先にマンションの中に入った。改めて思うと既婚者男性の家で2人だけで宅飲みをするのだから慎重になるのも無理ないか。それに奥さんは妊娠中で里帰りしてる。マンションの前で立っているだけなら不審者と間違えられそうと思ったので私はマンションを歩いて通り越して少し歩いたら回れ右でそのままマンションに戻ってきた。これで1分くらいになるだろう。
それからエントランスで401号室を呼び出しオートロックを解除してもらいマンションの中へ入りエレベータに乗った。店長は玄関を少しだけ開けて待っててくれた。さぁ中に入って。と言われ部屋の中に入れてくれた。
部屋は2LDKだろうか。よくあるファミリータイプできれいに片づけられてる部屋だ。店長は適当に座ってと私に言い私は腰を下ろした。さっきコンビニで買ったものをテーブルの上に出して私たちは乾杯をした。
こうして、私たちの密会は始まった。