旦那とレスで寂しくて婚外恋愛してます④

翌日もいつもの朝だった。娘はいつも通り学校に行く準備をして食パンを食べてるし主人も会社に行く準備をしながらテレビでニュースをチェックしてる。私も今日は午後からパートがある。
最近は子育ても落ち着いてきたのでパートの回数を増やしていたのだ。2人を送り出し朝食の片づけをした後私はスマホで迷うことなくマッチンアプリと検索をした。マッチングアプリと一口に言っても婚活系のものもあれば出会い系もあり、初めての私にとっては何をすればよいかわからなかった。マッチングアプリの業界はものすごく発展してるらしく私のイメージとはかけ離れていた。結局分からずじまいだったので先輩に聞いてみようと思い一旦、検索するのを辞めた。昼になりパートへ行き休憩時間が運よく先輩と一緒だったのでさっそくマッチングアプリのことを聞いた。
「先輩、単刀直入に聞きますが先輩はどのマッチングアプリを使ってたんですか?」
先輩は驚いたような表情をしていた。
「どうたの?やっぱり淋しい?」
私は昨夜の主人とのことを先輩に話した。すると先輩は優しい口調で言った。
「私もそうだったんだよ。だから気持ちはよくわかる。」
それから先輩が使っていたマッチングアプリを教えてもらった。
その日帰宅したのは17時頃だった。パートの回数は増やしても1回の出勤時間に変更はなくこの時間には帰ってこれる。うちの旅行代理店は日中が忙しく夕方以降は客足が少ないのだ。娘も家に帰っておりお菓子を食べていた。決まって言うことは「ママ、動画観るからスマホ貸して」だ。
こんなこともあろうかと検索の履歴は消していた。これも先輩のアドバイスだ。最近の子供は親のスマホで動画を観ることが当たり前なのでそこから不倫がバレてしまうこともあるそうだ。だから先輩は子供に型落ちで中古のスマホ端末だけを与えている。Wifiがあればショップで契約してなくてもネットだけは使えるため我が家でもそうしようかと思ている。Wifiもあるし娘にとっても都合が良いしの私のスマホも見られずに済むからだ。
夜になり帰宅した主人に相談すると承諾してくれ早速ネットで中古のスマホを購入した。これで準備は整った。
翌朝。今日もいつも通りの朝だ。
主人は仕事。娘は学校。けれど、私は休みなので2人をゆっくり見送った。
「疲れてるから、また今度」
「今のままで満足なの?」
主人と先輩の言葉を思い出しながらスマホを操作して先輩から教えてもらったマッチングアプリに登録した。こうしてマッチングアプリを開始してから2週間後。
家に誰もいないときにしかアプリを開かないので主人や子供に気付かれている様子はない。
アプリの中で何人かとメッセージをやり取りして良いなと思う男性1人とLINEを交換することが出来た。