クラスメイトと同じ人を好きになった高校生③

季節は流れ3年生になった私たち。
私とみお、そしてあきとくんは2年生も3年生もみんな違うクラスになり会うことが少なくなった。あきとくんとは学校で見かけたりするけれど、なるべくこちらからは話しかけないようにしてる。話かけてしまうと好きなことを思い出してしまうからだ。
そんなある日。
みおからメールが来て呼び出されてた。
「マイナ、久しぶり。急に呼んじゃってごめんね。」
「ううん。大丈夫だよ。どうしたの?受験で忙しいくない?」
もしかしたらあきとくんのことかと思ったけれどなるべく顔に出ないようにしてた。案の定、私の想像は当たっていた。
「私、やっぱりあきとくんのことが好きなの。卒業までにはなんとかしたいと思ってたけどマイナ協力出来ないかな?」
みおからそう言われて正直心が苦しかった。私だって、あきとくんが好きだけど忘れなければいけないの・・・。
「ごめん、みお。前も言ったけれど私あきとくんとあまり仲良くないから力になれそうにないよ。」
みおには申し訳ない気持ちがあるけれど私も心苦しいの。
「そうだよね。何度もごめんね。」
みおは申し訳なさそうな声で言い少しの沈黙が続いたけどみおは先程の声よりもトーンが上がり
「今日学校終わったら久しぶりに2人でどっかでかけない?」
と私を誘ってきた。みおはクラスは違うけれど大切な友達だ。
それから季節は流れ私たちは受験を無事に終え、みおは念願の国立大学に合格。
私もみおほどではないけれどそれなりの大学に合格した。クラスが違うから頻繁に会うことはないけれどたまに連絡を取るようにしてから合格の知らせも本人から聞いた。
でも、あのときからあきとくんの話題は一切出さなくなったから諦めたのか。それとも他の子に頼んでるか。その答えはわからなかった。
2月も最終週になった。
みおは卒業までにと言ってたけれど来週が卒業式になる。やっぱりあきとくんのことは諦めたのかな。