クラスメイトと同じ人を好きになった高校生②

私が小学4年生のときにあきとくんと同じクラスだった。そのときに私は同じクラスの男子からいじめられていました。原因は当時も今もわかりませんが正直学校に行くのも辛かったです。

でも、あきとくんがいじめてる男子に「そんなことするなよ!恥ずかと思わない?」と言ってくれたおかげで私に対するいじめはなくなった。

あきとくんに「ありがとう」とお礼をするとあきとくんは「また何かあったら言えよ」と恥ずかしそうな表情で私に言ってくれた。この出来事がきっかけで私はあきとくんのことが好きになった。

でも小学校ではそれから同じクラスになることもなく、中学校では2年生のときに同じクラスになったけど話すことはほとんどなかった。

それで高校1年生でも同じクラス。高校の入学式であきとくんと会うまで同じ高校を受験してたことも知らなかった。中学校のときよりはあきとくんと話すことも増えたけれど連絡先も知らないくらいの関係。

でも、私があきとくんのことが好きなことには変わりない。だから、みおの好きな人があきとくんと聞いたことに戸惑ってます。

「そうなんだ・・・付き合えるといいね頑張って・・・。」

私の言葉は本音とは言えなかった。みおは続けた。

「それでね、マイナはあきとくんと同じ小中学校でしょ?あきとくんの仲を作ってほしいんだけど引き受けてくれないかな?」

私の頭の中で精一杯考えた。

「みお、ごめん。確かに小中学校は一緒だけど、連絡先もわからないしそこまで仲が良いっていうわけではないんだ。」

私なりの精一杯の答えだった。みおの気持ちを裏切ることもできないしどうすれば良いのかわからない。

「そっかぁ。こちらこそごめんね。無理言っちゃって。あと、うわさで聞いたんだけれどあきとくんって他の高校の子と付き合ってるって本当だと思う?」

耳を塞ぎたくなるようなうわさだ。確かに聞いたことがあるけれど私も事実はわからない。

「私も聞いたことあるけれどわからないや。」

このうわさだけは間違いであってほしい。みおと私のためにも。高校生の恋の悩みはとても重い悩みだ。私はみおと好きな人が同じということを知りそのことを誰にも相談することが出来ず途方に暮れていた。

「どうしよう・・・今さら私もあきとくんが好きだんてみおには言えないよ・・・」

私があきとくんを忘れることにすれば気持ちが楽になるしみおも傷付けずにすむ。

「そうしよう・・・。残念だけど、それが1番いい」

こうして私はあきとくんを忘れるように努力した。

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