復讐のための不倫が本気になってしまった。③

今日は残業ではなかったの!?

まさか不倫!?

明日会社でってことは同じ会社の人!?

覗くように見ていたが気付けばしっかりと確認するかのように主人のスマホを見た。逆さ向きだったスマホを自分の向きにして自分の手に取り何かの間違いであることを祈りながら改めてスマホを見た。

みか?

女?

ちょうどそこへお手洗いから主人が戻ってきた。主人は自分のスマホを見てる私を見て何が起きたかわからないような顔をしていた。

私は立ち上がり主人に対してに

これはなに!?と

スマホの画面を突き付けながら言った。言葉に自然と力がこもる。

主人は「あ、」という顔をし、その直後に焦ったような口調で言った。

「会社の後輩だよ。仕事の相談されてさ。」

「それで仕事終わりに会社近くのカフェで話してたんだよ。」

「じゃあなんで、残業で遅くなるなんて伝えて来たんだよ。」

それにみかからお話も楽しかったです。っていうLINEなのか理解に苦しむ。

ラインのアイコンの画像は肩より少し長いストレートヘアの華奢な女性が公園みたいなところで後ろ向きに立ってる写真だしきっとこの人がみかという人なんだろう。

それから30分くらいは話合いが続き主人はその間不倫ではなく仕事の相談だから残業同様だと一転張り。仕方なくそれは信じるとする。

その証拠にみかとのLINEの履歴には仕事に関すること以外は全くない。けれど、カフェでは相談が終わったら楽しくお話しをしたそうだ。

せっかくの結婚1周年記念はお祝いは台無しにさせられた。台無しになったお祝いの片づけも終えお風呂を入り終えすることもなくスマホいじりをすることに。主人は先に寝室に行った。

お酒も飲んだし、きっと寝ているだろう。ふと考えたのは天野くんだ。

もう一度、天野くんの更新された壁紙をみる。けれど、何かが起きるわけではもちろんない。天野くんとあの時付き合えていたら、なんてことを考えても仕方ない。今日は寝よう。寝室に入ると私の隣のベットでやはり夫は寝ていた。

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