クラスメイトと同じ人を好きになった高校生
こんにちは。私の名前はマイナ。30代後半です。今は結婚して一般的な暮らしをしております。
20年程前に高校の同じクラスの友人と同じ男の子を好きになってしまいました。今回の東京OneWomanのコラム「恋キオク」はその頃の恋の思い出になります。
20年程前
高校に入ってすぐの頃の話です。小中は違うけれど高校から一緒になった友達にみお。みおはいつも明るくて頭も良く1年生のときから高校卒業後の進路は国立大を目指すと言っていた。
私はそんなみおとは対照的に進路も何も決めていなかった。
ある日の登校中に私は小中と同じだったあきとくんと教室に入るところであいさつをした。
「あきとくん、おはよう。」
「マイナじゃん。おはよう。」
あきとくんは小中で同じクラスは何度かあるけど仲が良いというわけでもないが悪いわけもない。
それにあきとくんは小中で男女問わず人気があった。当然のように高校でも男女問わず人気がある。今の言葉で言うのなら陽キャになる。
私とあきとくんがあいさつをしてるのを見ていたみおもちょうど登校してきた。みおは私に近づきながら
「マイナ、おはよう」とあいさつをし続けた。
「ねぇ、マイナ。今日の放課後時間ある?実は相談があって。」
(・・・なんだろう?みおから相談って?)珍しいなと思い放課後みおの相談に乗ることにした。
その日の放課後
みおと学校近くのファストフードへ行き相談を聞くことに。
「みおが私に相談って珍しいね。普段なら私がみおに相談するのに。」
私はみおの相談事がいったいどんなことなのか想像していた。家のことなのか、学校でのことなのか。友達付き合いのことなのか。でも、みおの相談事は私の想像の範囲外のことでした。
「あのね・・・実は私好きな人が出来たんだ・・・」
みおは私に告白の練習をするように静かな口調で口を開いた。けれど、友達の恋バナは大好きなので私は身を乗り出してみおに聞いた。
「えっ!?良かったじゃん!誰?誰?うちのクラス?」
「うん・・・。同じクラスのあきとくん。」
みおは照れたように私に言った。私たちのクラスにあきとくんという男子は私と小中学校が同じあきとくんだけだ。あきとくんの名前が聞き違いでることを祈るようにみおにもう一度名前を確認したけどやっぱり私の聞き違いではなかった。
みおの言葉を完全に理解したときは私はどんな顔をしてただろう。